よく「学問に王道なし」と言われますが、英語については特にあてはまると思います。英語は感覚(センス)のようなものが大切で、短期間での習得が難しい科目だからです。
英語が苦手な人は、できるだけ早い時期から、たとえ少ない時間でも(時間のない人は10分や20分でも)毎日コツコツと勉強するとよいでしょう。日々の小さな努力の積み重ねにより、自然と英語に慣れることができ、英語の感覚を身につけることができます。
中学の復習・基礎から学べる英語の学習書
英語が苦手な方へのおすすめの参考書としては、東進ハイスクールの大岩秀樹先生が執筆された「高校とってもやさしいシリーズ」です。大岩先生は、基礎英語の講義をはじめ、受験生から絶大な支持を集めており、「先生の講義を聞けば、英語アレルギーの受験生さえ、英語が得意科目になる」とまで言われています。
高認対策としては、まずは「英文法」と「英文解釈」の2冊で、超基礎~基礎レベルを速習しましょう。しかし、「とってもやさしいシリーズ(英語シリーズ)」は、英語が苦手な人のための基礎の学習書なので、これだけの勉強では高認合格は難しいです。必ず高卒認定の過去問題集(スーパー実戦過去問題集がおすすめ)で実戦力を身につけておきましょう。
中学、高校時代にこれに出会いたかった。英語苦手な人はまずこれを10回繰り返し、著者の文法書を隅から隅まで理解する。これが上達の早道ではないだろうか?英語得意な人には不要です。
中学の復習から始めることができるとってもやさしい学習書。単元ごとに見開きとなっています。基本的には「ページ上部のポイントを読む→右ページの空欄補充式問題を解く→左ページの解説で理解を深める→最後にもう一度ポイントの確認」という勉強方法が効率的だと思います。
英語が苦手な人でも一単元につき20分~40分程度(※)で勉強できると思います。そのため、1日1単元~2単元(20分~80分程度)の勉強で最大1ヶ月あれば、ひととおり終えることができるでしょう。「英文法」→「英文解釈」の順に終わらせるか、併行して勉強する方法もよいでしょう。
※逆に1単元に40分以上の勉強時間をかかってしまう勉強方法は効率でないと思われます。そんな場合は、勉強に集中することを意識しながら、細かい箇所にこだわり過ぎたり、無理に暗記しようとせず、まずは、解説文を理解し、各単元の問題が解けるようになることを目標に勉強してみるとよいと思います。また、ある程度知っている単元は、問題を先に解いてみて、その後に解説を読む方法が効率的です。
英語が苦手な人でも一単元につき20分~40分程度。1ヶ月もあれば、ひととおり終わらすことができるでしょう。
とってもやさしい英語のワーク
「とってもやさしい英語のワーク」は「とってもやさしい英文法」に完全対応した問題中心の学習書です。単元も単元の順番も「英文法」と同じです。そのため「とってもやさしい英文法」と併行して勉強すると効率的・効果的・理想的です。時間に余裕のある人は、ぜひチャレンジしてみてください。
また、英語はそれほど苦手でないけど、英語の基礎を総復習をしたいという人は、「英文法」と「英文解釈」ではなく、こちらの「とってもやさしい英語のワーク」をひととおり勉強すれば十分でしょう。
ただし、高卒認定(高認)対策としては、必ず過去問題集で実戦力を付けるようにしておきましょう。