高卒認定試験の生物基礎の勉強法・攻略法 高認。生物はさまざまな生命現象を正しく理解し、覚えることが基本です。生物の本試験では、考察問題も増えてきています。高認試験当日戸惑うことのないよう過去問でトレーニングしておきましょう。
高卒認定試験の生物は、理科系科目の中でも比較的得点しやすい科目です。もちろん、基本的な用語等は覚える必要はありますが、定番となっているような問題やその場で実験の概要と結果を理解して回答するような考察問題も出題されています。
「高卒認定ワークブック」のような高認専門の参考書でひととおり重要ポイントを勉強したら、過去3年分(合計6回分)程度の過去問題で勉強しておきましょう。
平成26年以降は新課程の範囲に基いて試験が実施されています。特に生物基礎については、試験範囲(高校の学習内容)が細部にわたり変更されているので注意が必要です。範囲を間違えないようにするには「生物基礎」という名称の学習書で勉強するとよいでしょう。
高卒認定ワークブックは、いち早く新課程に対応した高認専用の学習書なので特におすすめしています。
地球上のさまざまな環境に応じて、さまざまな(=多種多様な)生物が存在しています。現在は約180万種の生物が確認されています。約180万種の生物は共通の先祖から進化してきました。そのため、生物には共通の特徴があります。主な共通の特徴とは、生物は細胞からできていること、生物はエネルギーを利用して活動すること、生物は遺伝情報を子孫が受け継ぐことなどです。
「生物の多様性と共通性」では、「細胞」を基本に、次の内容を中心に勉強しておくとよいでしょう。
すべての生物はエネルギーを使って活動しています(←これも生物に「共通の特徴」です)。そのため、生物の体内で化学反応(=代謝)が起き、エネルギーを蓄えたり(=同化)、エネルギーを取り出したり(異化)します。そのエネルギーの移動にはATPと呼ばれる物質が関わっています。「同化」では「光合成のしくみ」をもとに覚えておきましょう。「異化」では「呼吸」をもとに覚えておきましょう。「同化」も「異化」もキーワードは「ATP」です。
「エネルギーと代謝」では、次の内容を中心に勉強しておくとよいでしょう。
オーストリアのメンデルは、遺伝についての法則を発見し、それを発表しました(1865年)。そして、遺伝子の存在が仮定され、最近では、遺伝子の本体DNAの構造まで解明されています。DNAが遺伝子の本体であることを確認した実験は非常によく出題されます。「グリフィスの実験」、「エイブリーの実験」、「ハーシーとチェイスの実験」は必ず勉強しておきましょう。また、DNAの構造は二重らせん構造になっていますが、さらに踏み込んで、RNA、ヌクレオチド、塩基の相補性などをキーワードにして学んでおきましょう。
「遺伝子の本体」では、次の内容を中心に勉強しておくとよいでしょう。
「遺伝情報の複製と分配」では、「細胞分裂」の観察をもとに、DNAの動きやDNA量の変化に着目することが重要です。細胞分裂が終了してから次の細胞分裂が終了までを「細胞周期」と呼びます。細胞周期の中で、分裂が行われていない時期のことを「間期」といいます。間期の間にDNAが複製され、細胞分裂のときに、DNAが均等に分配されることで遺伝情報が同一に保たれます。
「遺伝情報の複製と分配」では、次の内容を中心に勉強しておくとよいでしょう。
「遺伝情報とタンパク質の合成」では、次の内容を中心に勉強しておくとよいでしょう。
ヒト(人間)は周囲の気温が変わっても、体温はほぼ一定に保たれています。生物体を取り巻く周囲の環境(=体外環境)が変わっても、生物体内の環境(=体内環境)を一定に保とうとする働きがあるからです。これを「恒常性」といいます。この恒常性については、体液(体内にある液体)が関係しています。
「体液とその働き」では、次の内容を中心に勉強しておくとよいでしょう。
生物には、病原体や有害物質などの異物が体内に侵入するのを防ぐしくみと、侵入した異物を体外へ排除するしくみ(=「免疫」)があります。これらを総称して「生体防御」といいます。「生体防御」では、次の内容を中心に勉強しておくとよいでしょう。
生物が恒常性を維持するために、体外環境の変化に対し、各器官が連携して調節します。調節には神経によるもの(神経系)とホルモンによるもの(内分泌系)があります。「体内環境の維持のしくみ」については、次の内容を中心に学ぶとよいでしょう。
生物はさまざまな環境に適応して生活しています。特に、植物は動けないので、生育場所の気候要素(気温や降水量)に適応した機能を持ち備えています。ある場所に生育している植物の集団を「植生」といいます。また、植物だけでなく、ある場所に生育しているすべての生物の集団を「バイオーム」といいいます。「植生の多様性と分布」では、次の内容を中心に勉強するとよいでしょう。
生物(動植物など)とそれを取り巻く環境(気候的要素や土壌)をまとめて「生態系」と呼びます。生態系は、生産者、消費者、分解者からなり、それらは食物連鎖でつながっています。「生態系とその保全」では、次の内容を中心に勉強するとよいでしょう。
高卒認定試験の出題傾向・形式・レベルに合った学習内容なので勉強して無駄になる内容はなく、効率的に基礎から確実に実力をつけることができます。内容は問題が中心。高認に特化した学習書なので、本試験でもワークブックの類似問題が多く出題されています。
また、要点整理がなされており、解説も一問ずつ丁寧に説明されています。高卒認定試験対策に最適な参考書的な問題集です。
※当サイトのオリジナルショップからお申込みいただくと送料が無料になります。
高卒認定試験の過去問題6回分を掲載・解説。市販されている問題集の中で最も多くの過去問が掲載されています。しかも11月実施分の問題まで収録されている過去問題集は他にありません。
解答解説は、基本事項にも触れながら丁寧に説明されているので、苦手科目の克服にも最適。価格は少々高めですが、自信をもっておすすめできる過去問題集です。
※当サイトのオリジナルショップからお申込みいただくと送料が無料になります。