高卒認定(高等学校卒業程度認定試験)の数学のワンポイントレクチャ(三角比)。数学で頻出の「三角比の計算」。ここでは数学が超苦手の方のためにウラワザ的な解き方を紹介します。
高卒認定(高認)試験の数学の第6問で三角比の計算はよく出題されます。この問題は三角比のことをよく知らなくても、次の表を覚えれば解けてしまいます。ルートなどが含まれて複雑そうな表ですが、よくみると規則的になっています。
この表は他の三角比の問題を解くときにも必要になりますので、下の説明をよく見て、必ず紙に書いて覚えてしまいましょう。
角度は30°からはじまって、15°ずつ増えていきます。60°と120°の間は60°増えますが、その後は15°ずつです。
sin(サイン)、cos(コサイン)の分母はすべて2です。
sin(サイン)の分子はルートが付いて1→2→3→3→2→1のリズムで、cos(コサイン)はその逆です。
cosの場合は後半3つに-が付きますので注意してください。
tan(タンジェント)の分子はsin(サイン)の分子、分母はcos(コサイン)の分子になっています(詳しいことを言うとtan=sin÷cosで計算できるからです)。
tan(タンジェント)はルート1=1に注意して計算すると上表の下に書かれている数(分数)と等しくなります。
この表の見方は例えば
次の問題は高認の過去問題です。上の表の使い方を実戦問題で訓練しましょう。
※毎年のように類似問題が出題されていますので、ぜひチャレンジしてみてください。
上の問題の類似問題です。
次は、一見難しそうな問題ですが、上の表を覚えていれば簡単です。
最後は簡単な問題。上の表さえ覚えていれば、ほとんど一目瞭然です。
ここでの説明はルートの計算が苦手な人にとってはちょっとつらいかも知れませんが、ルートの基本は参考書等で勉強してください。
ここで説明した問題は表さえ覚えていれば計算問題となります。毎年のように出題され、得点しやすい問題なので、過去問題集等で練習してぜひ修得してください。なお、この表は他の三角比の問題にも活用でき、覚えれば、ちょっとした訓練で得点アップが期待できます。
数学は出題パターンが決まっており、毎回類似問題が出題されます。数学は特に過去問での勉強が効果的です。
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