飛び入学・飛び級 早期入学制度

飛び入学は、科学や芸術、文学などの分野で特に優れた才能のある高校2年生(17歳)が大学に入学きる制度

日本の「飛び入学制度」は、1997年の学校教育法施行規則改正で実施可能となり、1998年度に千葉大学で初めて導入。その後、名城大学、昭和女子大学、成城大学、エリザベト音楽大学、会津大学で「飛び入学制度」が導入されています。

飛び入学・飛び級とは

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会津大学(コンピュータ理工学部)では平成18年度より飛び入学制度(早期入学制度)を実施。また、千葉大学、名城大学、昭和女子大学、成城大学、エリザベト音楽大学でも実施されている


「飛び入学」とは

「飛び入学」とは、科学や芸術、文学などの特定の分野について優れた資質(いわゆる「才能」)があることを、(飛び入学制度を実施している)大学から認められた人が、高校を卒業しなくても大学へ入学できる制度です。

優秀な高校生が早く大学に進める環境を整えて、将来、国際社会で活躍できる優れた人材の育成を促進すること(才能を育てること)が目的です。

※なお、大学を卒業しなくても大学院に、入学することができる飛び入学制度もあります。

※「飛び入学」のことを「飛び級」と呼ぶこともあります。

※「飛び入学」で入学した大学を中退した場合、最終学歴は「中学卒業」になります。このため「早期卒業制度」の導入が検討されています。


「飛び入学」の要件と試験

飛び入学をするためには、法的に次のような要件があります。

  • 高等学校(※高等専門学校や高等専修学校なども含む)に2年以上在学した者で、大学が定める分野で特に優れた資質を有する者
  • 高等学校卒業程度認定試験(高卒認定/高認)の合格に必要な科目の全部に合格した満17歳に達した者で、大学の定める分野において特に優れた資質を有すると大学が認めた者

などです。

上記のとおり、飛び入学制度を利用して大学に入学するためには、優れた資質(才能)が認められる必要があります。認めるのは、在学している高校の校長や飛び入学生を受け入れる大学です。そのため、学校長の「推薦状」が必要であったり、飛び入学のための試験(論述や面接など)があります。

なお、高卒認定試験(高認)に合格された方が飛び入学制度を利用して大学を受験する場合、文部科学省が発行する「特別合格証明書」が必要です。詳しくは高卒認定試験の「受験案内」をご覧ください。


飛び入学制度を実施している大学

大学名(学部名) 制度導入年度 累計入学者数
千葉大学(文学部、理学部、工学部、園芸学部、情報・データサイエンス学部) 平成10年度 107名
名城大学(理工学部) 平成13年度 27名
昭和女子大学(人間文化学部、人間社会学部、 生活科学部) 平成17年度 ※平成26年度より飛び入学の募集を停止 1名
成城大学(文芸学部) 平成17年度 ※平成29年度より飛び入学の募集を停止 2名
エリザベト音楽大学(音楽学部) 平成17年度 3名
会津大学(コンピュータ理工学部) 平成18年度 11名
日本体育大学(体育学部) 平成26年度 2名
東京藝術大学(音楽学部) 平成28年度 2名
京都大学(医学部) 平成28年度 1名
桐朋学園大学(音楽学部) 平成31年度 1名
東京音楽大学(音楽学部) 令和4年度 0名
名古屋音楽大学(音楽学部) 令和4年度 0名
合計   157名

Connection: close/文部科学省より