高卒認定(高認)合格者の就職時の扱いは? 高卒認定・高認に関する調査結果(文部科学省が実施)
高卒認定(高認)試験は、なんらかの理由で、高校に進学できなかったり、高校を中退された方々のための試験です。言い換えると、高卒資格(学歴)がないことがネックとなり、次のステップへ進めないという方々に高卒認定(高認)試験に合格し、進学したり、社会に出て活躍していただく目的の試験です。
ところで受け入れ側の考えはどうなのでしょうか?もちろん大学や専門学校などの受験(進学)では、高卒同等として扱ってくれます。
それでは、就職はどうなのでしょうか? 次のグラフは、企業や地方自治体(都道府県、市区町村など)人事担当課に高卒認定(高認)試験の合格者を採用時に、高卒として認めるか否かの調査した結果です。
採用側では「学歴で差をつけない、決めていない」の回答が5割以上を占め、「高卒と同等」は約3割強です。両者を合計すると約8割となります。一方、「高卒と認めない」と断言している企業・地方自治体はわずか3%です。
この結果をみると、高卒認定(高認)合格が就職の際に不利になることはほとんどないようです。
企業 | 自治体 | 合計 | |
高卒と同等 | 21.2% | 38.3% | 31.3% |
学歴で差をつけていない | 19.4% | 21.8% | 20.8% |
決めていない | 44.7% | 25.2% | 33.2% |
高卒として認めていない | 2.7% | 3.7% | 3.3% |
わからない | 4.5% | 3.2% | 3.7% |
その他 | 7.5% | 7.8% | 7.7% |
無記入 | 0% | 0% | 0.0% |
〔データ出所〕
文部科学省「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)に関する調査」をもとに集計。970企業、1,386自治体。