科目履修コース - 不合格科目を合格科目に
科目履修コースは、高卒認定(高認)の受験科目のうち、苦手科目を免除科目にしたり、不合格科目を合格科目にすることができる特別なしくみです。
例えば、高認の受験科目の中に、不得意科目や不合格科目があった場合、科目履修コースの申し込み手続きが完了した時点で、文部科学省に「単位修得予定」として申請することができます。
すると、次のように受験者の立場が有利になるので、合格可能性がアップします。
- 高卒認定の不得意科目を免除科目にすることができる。
- 高卒認定に不合格であっても、科目履修している科目は合格科目と同等にすることができる。
- 高卒認定の合格発表前でも、高卒認定に不合格であっても、高卒認定合格見込者として大学等の出願や受験ができるようになる。
40点未満の科目があったら、科目履修コースの資料を取り寄せておこう。合格見込者となり、今年の大学入試、AO、自己推薦入試などの受験ができるようになります。
科目履修コースで高認合格者になるためには
科目履修コースは、高卒認定/高認の受験者が早く合格して、次のステップに進んでいただくための救援措置的なしくみです。たとえ、高認で受験科目が多い人でも、不得意科目等を「科目履修コース」を利用して、単位を修得すれば、免除科目(合格と同等)とすることができるのです。
ケース 01
高認試験前に科目履修コースで単位を修得した場合
出願時に免除申請することができ、少なくとも1科目を受験し、合格要件を満たせば、「高卒認定試験合格者」となることができます。
ケース 02
高認出願時に科目履修コースで学んでいるとき
受験願書に「修得予定」として申請しておきます。そして、高認試験後に科目履修コースで単位を修得した時点で、合格科目と合わせて、文部科学省に申請すれば「高卒認定試験合格者」として認定されることになります。
ケース 03
科目履修コースで学びながら大学等を受験する場合
大学・短大、専門学校等の受験願書出願時に科目履修コースで学んでおり、単位を修得予定の場合は、文部科学省により合格見込の認定を受け、書類を大学等へ提出すれば、志望校への出願と受験が可能になります。
科目履修コースの強み(メリット)
科目履修コースは、高卒認定の一部の科目を免除科目(合格と同等)に変えることができる画期的なしくみです。特に不得意科目があったり、不合格科目があった場合に「科目履修コース」は最大の価値を発揮します。そのため、次のような方は科目履修を受けるメリットが大きくなります
- 受験科目数が多いので、受験科目を減らしたい方
- 不得意科目があり、試験に合格できるかどうかが不安な方
- 合格が難しいとされる数学や英語、日本史、地学基礎などが何回受けても合格できない方
- 高卒認定/高認に不合格であっても、来春(年度内)には進学したい方
科目履修コースのメリットは次のとおりです
強み 01
高認の合格可能性が格段にアップ
不得意科目を科目履修コースで単位修得すれば、受験科目が減って、受験勉強の負荷を軽減できますし、短期間での高卒認定/高認合格の可能性を格段にアップさせることができます。
強み 02
高認不合格者でも年度内の大学・短大等の受験が可能になる
科目履修を併用していると高卒認定の合格見込者になり、たとえ、その年の高認に不合格であっても大学受験等が可能になります。
強み 03 … 最強!
高認の不合格科目を合格科目に変えることができる
科目履修コースで学んでいる科目でも(修得予定の申請をしなければ)、高認の受験は可能です。その科目が、たとえ不合格であっても、「科目履修コース」で学んでいれば、免除科目(合格と同等)に変えることができます。そして、科目履修が修了した時点で、文部科学省に免除科目を申請(追加合格者として申請)すれば、「高卒認定試験合格者」として認定されます。
※科目履修コースで学んでいる科目が高認で合格した場合は、その時点で合格科目になります。その後、科目履修の継続は任意になります。
強み 04
高認を受験しなくても高認合格者になれる
すでに高認に合格科目がある方は、試験を受けずに科目履修コースのみで高認合格者になることができます。科目履修が修了した時点で、文部科学省に免除科目を申請すれば、「高卒認定試験合格者」として認定されます。
科目履修コースですること
科目履修コースでは、科目の提出課題(レポート/5通~10通程度)を作成して、スクーリング(1回~2回)に出席し、単位認定試験に合格することで、単位修得し、高認の免除科目として認められます。
レポートやスクーリング数は科目(単位数)により異なります。単位認定試験は、白紙で提出するなどしなければ、基本的には合格できます。ただし、あまりに得点が低い場合は、追加の課題(レポート)などが課せられ、それを提出することにより単位が認定されることがほとんどのようです。つまり、レポートを提出し、スクーリングに出席し、単位認定試験を受験するという必要最低限の条件が整えば、確実に合格できるのです。
※逆に、上記のような条件が満たされているのに、単位が認定されなかったというケースは聞いたことがありません。